
要約
イエス・キリストは新約聖書だけの主題ではなく、聖書全体の中心的なテーマです。創世記の「女の子孫」から、イザヤ書の「苦難のしもべ」、そして黙示録の「王の王」に至るまで、聖書の66巻すべてが彼の到来、贖いの御業、そして支配を指し示しています(ヨハネ 5:39)。
旧約聖書のどこにイエスがいるのか?創世記から黙示録まで、聖書の各書巻がどのようにイエス・キリストを救い主、王、贖い主として予表し、啓示しているかを解説します

イエス・キリストは新約聖書だけの主題ではなく、聖書全体の中心的なテーマです。創世記の「女の子孫」から、イザヤ書の「苦難のしもべ」、そして黙示録の「王の王」に至るまで、聖書の66巻すべてが彼の到来、贖いの御業、そして支配を指し示しています(ヨハネ 5:39)。
創世記の最初の章から黙示録の最後の幻に至るまで、聖書はキリストに向かって進んでいます。神の子が人間の歴史に入ってこられたのは特定の瞬間でしたが、彼は旧新両方の契約(テストメント)を通して活動しておられます。旧約聖書は人類が救い主を必要としていることを明らかにし、約束、型(予型)、預言的なイメージを通して彼の到来を待ち望んでいます。時には、「クリストファニー(受肉前のキリストの現れ)」と呼ばれる形で、彼が直接現れることさえあります(創世記 16:7–14; 創世記 22:11–18; 士師記 5:23; 第二列王記 19:35; ダニエル 3:25)。そして新約聖書は、彼の受肉、救いの御業、そして歴史が回復に向かう中での彼の継続的な支配を記録しています(使徒 3:21; ヨハネの黙示録 21:1)。
このように見ると、聖書のすべての書巻を通してイエスの姿をたどることができます。
創世記 イエスは、万物が存在するようになる際に働かれた「ことば」として存在しています。また、蛇を打ち砕く「女の子孫」として約束された方でもあります。
出エジプト記 イエスは、その血が解放をもたらす「過越の小羊」として予表されています。
レビ記 イエスは犠牲の制度を通して現れます。彼は大祭司であり、完全な犠牲であり、幕屋の器具の背後にある実体です。
民数記 イエスは、イスラエルを導く雲の柱と火の柱に、また命を与える水を出した「打たれた岩」に反映されています。
申命記 イエスはモーセにまさる預言者であり、神の最終的かつ完全な言葉を語る方です。
ヨシュア記 イエスは、ご自分の民を神の約束の相続地へと導く「主の軍の将」です。
士師記 イエスは、ご自分の民を救い出す、真実で最終的な「さばき主(士師)」として立っておられます。
ルツ記 イエスは、失われたものを回復させる「買い戻す方(あがなう親族)」です。
サムエル記(第一・第二) イエスは、敵を打ち破る、油注がれた「羊飼いなる王」です。
列王記(第一・第二) イエスは、義なる「王の王、主の主」です。
歴代誌(第一・第二) イエスは、神の王国を忠実に回復させる方です。
エズラ記 イエスは、神殿と真の礼拝を回復させる方です。
ネヘミヤ記 イエスは、廃墟となったものを再建する方です。
エステル記 イエスは、ご自分の民を守り抜く主権的な保護者です。
ヨブ記 イエスは「生ける贖い主」であり、苦難の中にある真の慰め主です。
詩篇 イエスは、民の叫びを聞かれる「良い羊飼い」です。
箴言 イエスは「知恵」そのものであり、義なる生き方の源泉です。
伝道者の書(コヘレトの言葉) イエスは、空虚の向こうにある人生の真の意味です。
雅歌 イエスは、花嫁を迎えに来る愛に満ちた「花婿」です。
イザヤ書 イエスは約束されたメシア、「苦難のしもべ」、そして「平和の君」です。
エレミヤ書 イエスは「義の若枝」であり、民を形造る陶器師です。
哀歌 イエスは、涙する預言者の悲しみに反映されています。
エゼキエル書 イエスは、国々に癒やしをもたらす「いのちの川」です。
ダニエル書 イエスは、燃え盛る炉の中に現れた第四の人物であり、永遠の「人の子」です。
ホセア書 イエスは、不貞な花嫁を追い求める忠実な夫です。
ヨエル書 イエスは回復させる方であり、御霊を注ぐ方です。
アモス書 イエスは、回復と正義の重荷を負う方です。
オバデヤ書 イエスは全地のさばき主であり、救う力のある方です。
ヨナ書 イエスは、淵の中で三日三晩過ごした預言者の姿に予表されています。
ミカ書 イエスは、ベツレヘムで生まれる支配者です。
ナホム書 イエスは、神の民のために復讐する方です。
ハバクク書 イエスは、喪失の中にありながらも喜びと力の源となる方です。
ゼパニヤ書 イエスは、ご自分の残りの民を守り、回復させる方です。
ハガイ書 イエスは、すべての国々が待ち望む方です。
ゼカリヤ書 イエスは、突き刺された御子であり、きよめの泉です。
マラキ書 イエスは「義の太陽」であり、精錬する火です。
マタイの福音書 イエスは「ユダヤ人の王」です。
マルコの福音書 イエスは「仕える王(しもべ)」です。
ルカの福音書 イエスは「人の子」です。
ヨハネの福音書 イエスは「神の子」、肉となった言(ことば)、そして「神の小羊」です。
使徒の働き イエスは、すべての国々に救いをもたらす、よみがえられた主です。
ローマ人への手紙 イエスは、私たちの義であり、義認です。
コリント人への手紙(第一) イエスは霊的な「岩」です。
コリント人への手紙(第二) イエスは私たちの勝利であり、教会を聖める方です。
ガラテヤ人への手紙 イエスは律法の成就であり、自由の源泉です。
エペソ人への手紙 イエスは教会のかしらであり、神の武具を与える方です。
ピリピ人への手紙 イエスは真の喜びの源です。
コロサイ人への手紙 イエスは被造物全体に卓越する方であり、教会のかしらです。
テサロニケ人への手紙(第一) イエスは、ご自分の民を集めるために来られる王です。
テサロニケ人への手紙(第二) イエスは、再臨を待ち望む信者の忍耐強い希望です。
テモテへの手紙(第一) イエスは、神と人との間の仲介者です。
テモテへの手紙(第二) イエスは、よみがえられたダビデの子孫であり、私たちの救いです。
テトスへの手紙 イエスは、私たちの祝福された希望であり、忠実な羊飼いです。
ピレモンへの手紙 イエスは、関係を回復させる贖い主です。
ヘブル人への手紙 イエスは大祭司であり、信仰の創始者であり完成者です。
ヤコブの手紙 イエスは、行いを伴う信仰の生きた表現です。
ペテロの手紙(第一) イエスは生ける石であり、隅のかしら石です。
ペテロの手紙(第二) イエスは、救いを提供される忍耐強い主です。
ヨハネの手紙(第一) イエスは愛であり、永遠の神です。
ヨハネの手紙(第二) イエスは真理であり、信者はその真理のうちに愛をもって歩みます。
ヨハネの手紙(第三) イエスは、善意と厚遇の模範です。
ユダの手紙 イエスは、ご自分の民がつまずかないように守り、傷のない者として立たせてくださる方です。
ヨハネの黙示録 イエスはアルファでありオメガ、小羊、そして支配しておられる「王の王、主の主」です。