
要約
イエスは苦しみの場所である地獄には行かれませんでしたが、その霊は死者の領域(ハデス)に入られました。十字架で御業が完了していたため(ヨハネ 19:30)、イエスはその中の祝福された場所「パラダイス」に行かれました(ルカ 23:43)。
イエスが死後に地獄に行かれたかどうかという問いは、キリスト教の歴史を通じて大きな混乱を招いてきました。この混乱の多くは、特定の聖書用語の翻訳のされ方や、使徒信条にある「陰府(よみ)に下り」という言葉の解釈から生じています。
イエスの死後に実際に何が起こったのかを理解するためには、死者の領域について、またキリストが十字架上で成し遂げられた御業の性質について、聖書が何を教えているかを明確にする必要があります。
死者の領域と地獄の違い
旧約聖書では、死者の領域を表すためにヘブライ語の「シェオル」が使われています。これは主に罰の場所を意味するのではなく、一般的に死んだ魂の状態や領域を指します。新約聖書では、ギリシャ語の「ハデス」が同じ意味で機能しています。どちらの言葉も、魂が最後の復活とさばきを待つ一時的な場所を表しています。
これは、ヨハネの黙示録が「火の池」と呼ぶ、最終的で永遠のさばきの場所とは異なります(ヨハネの黙示録 20:11–15


