1神は正しい者にむかい、心の清い者にむかって、まことに恵みふかい。stylus···2しかし、わたしは、わたしの足がつまずくばかり、わたしの歩みがすべるばかりであった。stylus···3これはわたしが、悪しき者の栄えるのを見て、その高ぶる者をねたんだからである。stylus···4彼らには苦しみがなく、その身はすこやかで、つやがあり、stylus···5ほかの人々のように悩むことがなく、ほかの人々のように打たれることはない。stylus···6それゆえ高慢は彼らの首飾となり、暴力は衣のように彼らをおおっている。stylus···7彼らは肥え太って、その目はとびいで、その心は愚かな思いに満ちあふれている。stylus···8彼らはあざけり、悪意をもって語り、高ぶって、しえたげを語る。stylus···9彼らはその口を天にさからって置き、その舌は地をあるきまわる。stylus···10それゆえ民は心を変えて彼らをほめたたえ、彼らのうちにあやまちを認めない。stylus···11彼らは言う、「神はどうして知り得ようか、いと高き者に知識があろうか」と。stylus···12見よ、これらは悪しき者であるのに、常に安らかで、その富が増し加わる。stylus···13まことに、わたしはいたずらに心をきよめ、罪を犯すことなく手を洗った。stylus···14わたしはひねもす打たれ、朝ごとに懲しめをうけた。stylus···15もしわたしが「このような事を語ろう」と言ったなら、わたしはあなたの子らの代を誤らせたであろう。stylus···16しかし、わたしがこれを知ろうと思いめぐらしたとき、これはわたしにめんどうな仕事のように思われた。stylus···17わたしが神の聖所に行って、彼らの最後を悟り得たまではそうであった。stylus···18まことにあなたは彼らをなめらかな所に置き、彼らを滅びに陥らせられる。stylus···19なんと彼らはまたたくまに滅ぼされ、恐れをもって全く一掃されたことであろう。stylus···20あなたが目をさまして彼らの影をかろしめられるとき、彼らは夢みた人の目をさました時のようである。stylus···21わたしの魂が痛み、わたしの心が刺されたとき、stylus···22わたしは愚かで悟りがなく、あなたに対しては獣のようであった。stylus···23けれどもわたしは常にあなたと共にあり、あなたはわたしの右の手を保たれる。stylus···24あなたはさとしをもってわたしを導き、その後わたしを受けて栄光にあずからせられる。stylus···25わたしはあなたのほかに、だれを天にもち得よう。地にはあなたのほかに慕うものはない。stylus···26わが身とわが心とは衰える。しかし神はとこしえにわが心の力、わが嗣業である。stylus···27見よ、あなたに遠い者は滅びる。あなたは、あなたにそむく者を滅ぼされる。stylus···28しかし神に近くあることはわたしに良いことである。わたしは主なる神をわが避け所として、あなたのもろもろのみわざを宣べ伝えるであろう。stylus···